当店Rhythmではアーリーアメリカンと言われる古き良き時代のアメリカのヴィンテージ衣料のデザインを世襲し、現代に通用する日本製衣料を中心に展開しています。
統計によると2016年衣料品の国内の総供給量の中で日本製の衣料は3%弱となっており、年々さらに少なくなっています。
当店Rhythmはセレクトした衣料品の約90%が日本製です。
2001年より小さなセレクトショップを運営してきましたが、ここ数年はさらに高齢化や人件費等の問題により、年々国内生産が作りづらくなっているのが分かります。
本質とうわべの区別をせず、流行り物、安さ、便利さを優先する消費行動や作り手により、安い人件費や大量に売る為の規模を追い求め、海外生産をする国の現地の人を搾取し、海外で生産したした物を燃料を沢山使い輸入をする。
現地の人の豊かな生活やエネルギーの大事さは後回し、そしてその大量の利益はどこにいくのでしょうか?
世界を見るとグローバルスタンダードという言葉がいわれはじめてからかなりの年数が経ち、インターネットで世界が繋がることで、貧富の差を中心とした諸問題が世の中を覆い、あぶれた人たちによるヘイト問題やフェイクニュースなど残念な状況に辟易されている方も少なくない事でしょう。
こんな環境の中2019年からは製品だけではなく、安い賃金の人手を輸入することが決まっています。
我々は何処に行くのでしょう。
我々日本人は第2次世界大戦後、アメリカに憧れ、この日本でアメリカンカジュアルやアメトラ(アメリカントラッド)という概念を生み出しました。
2000年以降、ジーンズを中心に本場のアメリカ人や世界中のファッション好きに大変評価されています。
80年代に世界中で愛された電化製品や車、ゲームのように、日本発で世界中のファッション好きに認められる世界のスタンダードを目指し、出来る限り日本製衣料を、さらにいうと、質の良い物を出来る限りお手頃に作ってくれる誠実なメーカーさんに拘って商品展開をしています。
何故ならばそこにお金が集まることで、我々が思うさらなる誠実な発展が望めると思うからです。
お金は投票行動と同じです。あなたの大切なお金の使い道が巡り巡って、あなたの目の前の世界に表れる事でしょう。
こういった考えが多数の人に受け入れられるとは思っていません、すぐにでも受け入れられるなら世界はとっくに違う形になっているでしょう。
世の中は変わらないかもしれませんが、本質を見抜き豊かな人生を歩む貴方の洋服屋として寄り添いたい。
自分自身そんなお店があっていいじゃないかと思うのです。
2018年12月 Rhythm 店主 大滝達也