Workers K&T H MFG Co "Zip Work Shirt, Blue Chambray"
ハーフジップワークシャツ、私はいかにもワークウェアらしい力強さがあって大好きです。が、世の中では取り扱いが少ない！検索したらWORKERS のハーフジップばかり出てきてしまいました。

今回はコンマーベル型「風」のプルタブ。かなり昔に手に入れたBIGYANK のハーフジップウールシャツにこのベル型がついていたのでいつかは使いたいと思っていたジッパー。全体のシルエットは最近定番のVintage Fit。ビンテージのワークシャツをトレースした
・「ゆったりした身幅、肩幅はごく普通。結果、アームホールが大きい」
・「袖もかなり太い」
・「着丈 はタックイン前提」
これならば、フロントが開かないプルオーバーでも、ゆったり着心地良し。動いても突っ張らない。
台襟は少しだけチンストラップ風の出っ張りがある、通称「チョコチン」。ポケットはペン差し付き。袖口は開きをつけて袖をまくりやすいように。やっぱりワークウェアとして使う時は袖をまくることも多々あるので。
素材のシャンブレーは定番の5.5 オンス。ブルーは色糸部分がインディゴ染なので着こんでいくと強烈に色が変化します。



台襟は、通称「チョコチン」と呼ばれるほんのちょっとだけ先が出た始末。世の中では「重なりを増やして風を防ぐ」とか言われがちですが、単純にデザインと、製造上の都合ではないかと私は思います。
というのも、ここが少し出てるとピタッと、台襟先を身頃と合わせるより始末が楽です。ただ、現代の工場さん、特にWORKERSがお願いしている総社さんはうまいので、本当はこのチョコチンは無しでバッチリ合わせることもできます。そこをあえて、仕様として「ちょこっと」チンストラップ風の出っ張りをつけてもらっています。


上端、コ型の止め。これもビンテージあるある。ここが、フルオープンは左右で形状が違い、ハーフジップのような下が開かないタイプは左右が同じ形状。ジッパーに詳しい方に教えてもらって以来、WORKERSでも古い物を真似て、この仕様でファスナー工場に発注しています。


ネームはSuper Big Mac風で。うちのスーパービッグキャットは7キロかな？なんで、まだまだビッグというほどではないのですが。


6角形、典型的なワークシャツらしいポケット。これが5角だとものすごく古いシャツに見える。なぜだかわからないのですが、古着好きには刷り込まれています。
見えないですが、ポケット裏は多本のチェーンステッチミシンで一気に縫う。ペン差しのホールは実用性は？？？ですが、デザインとしてはグッド。


皿型尿素ボタン。以前とはちょっと違う形状。ボタン屋さんの金型が壊れたので、よく似た、ちょっと違う形状に変更になっています。


肩・袖ぐり・脇の縫い合わせは2本針環縫い。針幅は1/4インチ。3本針にもできますが、フロントジップあり、他に特徴的な部分があるこのシャツにはToo muchかなと思い、二本針にしています。


脇マチは耳使い。


ストレートの背ヨーク。幅もちょっと細目。このあたりはモチーフがヤンクではなくPowrhouseだから。機能的には二重になってさえいれば強度を増すのはOKなのですが、デザインするときは「何とかっぽく作りたいな」とか、考えしまう部分です。

素材 5.5オンス・コットン100％・シャンブレー
附属 WALDESピンロック綿テープジッパー・尿素ボタン
縫製 綿糸
ワンウォッシュ製品 MADE IN JAPAN

14.5 肩幅45.0cm 身幅55.0cm 着丈76.0cm 袖丈61.0cm
15.5 肩幅46.0cm 身幅58.0cm 着丈78.0cm 袖丈61.0cm
16.5 肩幅47.0cm 身幅60.0cm 着丈79.0cm 袖丈62.0cm

Workers K&T H MFG Co.
岡山を拠点にし、主にアメリカ物ワークアイテムを紹介しているブランドです。
実際のアイテムを調べる事はもちろん、そのアイテムを作っていたメーカーや現存する建物にまで足を運び歴史を調べ上げてアイテムづくりのヒントにしています。
生地やパーツにこだわり抜いた商品ながら非常にコストパフォーマンスの高いアイテムが特徴です。